ヒーロー同士の対立の時代へ・・・
(または小プロ、ヴィレッジブックスの時代)
あぐらをかいて向かい合う
全てを創り出せる者と、全てを破壊する者。
マーベルユニバースを振り返る歴史の旅も
90年代後半から2000年代と、
次第に我々の生きる現代に近づいて来ました。
90年代前半にはサノス、アポカリプス、
それが終わると今度はヒーロー同士での戦いが
目立つようになります。
まず歴史的に大きなイベントとして
アベンジャーズが解散します。
突如、アベンジャーズが拠点としている
アベンジャーズマンションが襲撃を受けて崩壊。
原因はアベンジャーズ最強クラスの能力を持つ
ミュータントのスカーレットウィッチの暴走でした。
『アベンジャーズ・ディスアッセンブル』として
邦訳が出版されています。
その後、解散したアベンジャーズは
特殊能力を持つ犯罪者を収容するラフトの
ヴィラン脱獄事件をきっかけに
ニューアベンジャーとして再結成します。
これまでアベンジャーズの
レギュラーメンバーになったことのない
加入しています。
世界的なスーパーヒーローチームでありながら、
市民にも寄り添った部分も持ったチームになりました。
また、スカーレットウィッチの暴走の件から
非情な判断もできるようにとウルヴァリンも
メンバーに加えられています。
この後の活躍も数多く邦訳が出ています。
『アベンジャーズ・ディスアッセンブル』と
ニューアベンジャーズ結成の後に
スカーレットウィッチは現実改変能力を使い、
ミュータント、特にマグニートを中心とする
スカーレットウィッチの家族が支配する世界を作り出す
『ハウス・オブ・M』事件が起こります。
全ての人間が元の世界の記憶を消されて生きていましたが、
記憶を戻せるミュータントと
元の記憶を取り戻したヒーローたちによって
スカーレットウィッチの世界は元に戻されます。
その際に、彼女が「ミュータントなんていなくなってしまえ」と
願ったことで、世界からミュータントが
ほとんどいなくなってしまいます。
世界が元に戻った後、
これまでマーベルコミックの中で、
スパイダーマンのベンおじさんと共に
決して復活しない人と言われていたバッキーが復活しました。
この頃、暴走して街を破壊したハルクを
リードやトニー、ブラックパンサー、ドクターストレンジが
宇宙に追放してしまいます。
そして、ついにヒーロー同士の大規模な内戦
『シビル・ウォー』が勃発します。
ヒーローたちの活動を正式に政府に登録して行うか、
登録せず権力から独立した存在でいるのか、
意見の相違からアイアンマン率いる登録賛成派と
キャプテンアメリカ率いる登録反対派が対立します。
タイトルから分かるように、
これが映画「シビル・ウォー キャプテンアメリカ」の
原案となった作品です。
『シビル・ウォー』のあと
キャプテンアメリカが暗殺されたり、
ハルクが地球に戻り、
自分を宇宙に追いやったヒーローたちに復讐したり、
宇宙の平和を守ったりしています。
そして、マーベル世界を揺るがす大事件
『シークレット・インベーション』。
ヒーローたちの多くがスクラル人に入れ替わられ
地球が侵略の危機に陥ります。
誰も彼もが本物か偽物かと疑心暗鬼になり
ヒーローの間に不信ばかりが広がっていきます。
『シークレット・インベーション』後は
解決の立役者となった
ノーマン・オズボーン(グリーンゴブリン)が
国防を担うことになります。
この画像の赤青のアイアンマンが
ノーマン・オズボーン扮するアイアンパトリオットです。
映画「アイアンマン3」にローディのスーツとして
登場したのがこちらのスーツです。
初めは真面目に国防に尽力していたオズボーンでしたが、
次第にグリーンゴブリンの部分が現れ暴走します。
この時期、地球にあったソーの故郷アスガルドに
包囲戦『シージ』を仕掛けるも破れることとなります。
一方、『ハウス・オブ・M』で
数を減らしたミュータントでしたが、
新たに生まれたミュータントの赤ちゃんを巡り、
救世主として守りたいX-MENと
亡き者にしたい反ミュータント組織の間で
戦い『メサイア・ウォー』が勃発します。
戦いを終えホープと名づけられた赤ちゃんは
ケーブルと共に未来の世界で成長することになります。
そして現代に戻ったホープは
フェニックスの依代として選ばれます。
近々宇宙からやってくるフェニックス・フォースを巡り、
過去のジーン・グレイの件から危険を感じ
対策を取ろうとするアベンジャーズと、
フェニックスの力でミュータントの復興を
狙おうとするX-MENが対立してしまいます。
『アベンジャーズvsX-MEN』と呼ばれる事件です。
対立の結果、サイクロプスが投獄されるところで
今号はおしまいとなります。
なぜ(小プロ、ヴィレッジブックスの時代)と
冒頭で書いたのかと言いますと、
今号で紹介されている出来事のほとんどが
小プロさんとヴィレッジブックスさんから
邦訳が出版されているからなんです。
興味を持った出来事があったら、
『』で囲んだキーワードで検索していただけると
邦訳本が見つかるはずです。
シビルウォーはタイインというサイドストーリーも
邦訳されているので、
まとめて読んで楽しんでもらえたらと思います。
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