昔は人間と鬼が共存しておったんじゃ・・・。
今回はピーチモモコさんの美しい絵で描かれた、
マーベル発の日本を舞台にした妖怪ファンタジーコミック第1弾
「デーモン・デイズ X-MEN」を紹介します。
かつて、人間と鬼はそれぞれの生活圏をはみ出ることなく
均衡を保った共存をしていました。
しかし、人間の欲望はおさまらず、次第に鬼の住処である霧咲山を
切り拓いて生活圏を拡大していきます。
そして、鬼は食べ物を得るために人間が住む村を
襲うようになってしまったのでした。
そんな鬼と人間がまた良好な関係を取り戻すまでのお話です。
ある月の晩、1人の鬼が畑に現れました。
その鬼を追い払おうと弓を取って攻撃をする少女・ツキ。
彼女を中心に今回のお話は進んでいきます。
攻撃を受けても何もダメージがない鬼でしたが反撃することなく逃走。
翌日、村に刀を携えた旅人がやってきます。
サイとオオカミのローガンです。
元ネタはX-MENのサイロックとウルヴァリン(ローガン)です。
サイロックは元から忍者ぽいですがいいアレンジになっていると思います。
ローガンがオオカミになってしまったのは意外でした。
そして1人と1頭がツキと出会い鬼の話を聞いていると、
そこに村人がやってきてオロチが寺に現れて
人が食べられているということを伝えます。
このオロチは劇中でヴェノムと言われるのですが、デザインはまさにヴェノム。
これもうまいこと和風のストーリーに落とし込んでいると思いました。
実はヴェノムがいるお寺の門にある風神雷神像、
よく見ると雷神はハンマーを持っているんですね。
この風神雷神は3話の最後の方や4話の予告で出ていますが、
ソーとストームを元にしています。彼らの活躍も楽しみです。
サイと村人たちはオロチの対処法を聞くために
ジュジュという呪師を訪ねます。
彼女は自分の力でもちょっと追い返すことしかできない、
解決には鬼を味方につけることが一番いいと言います。
そして、オロチに効果のある道具として花火をツキに渡すのでした。
このキャラはどうやらX-MENのジュビリーがモチーフのようです。
ジュビリーの「火花を出す」能力が花火となっているのでしょう。
そして、ツキはお寺へ、サイは山へ鬼との交渉へ向かいます。
ここで登場する鬼がハルク丸。前日の夜に畑を荒らしていた鬼です。
赤いことと、一緒にいる子供がアボミネーションらしいことから
レッドハルクが元になっているのでしょうか。
性格的には緑のハルクっぽいですが。
サイは鬼の事情を知り、
手伝ってくれたら人間と鬼が上手く共存できるように約束すると言い
協力を取り付けます。
ヴェノムに苦戦しながらも、ハルク丸の助けも借りて何とかオロチを撃退すると、
人間と鬼は和解し、ちょうどいい距離感で生きていくことになるのでした。
めでたし、めでたし。
・・・というお話を読んでいたのが、
このシリーズの本当の主人公になるマリコです。
霧咲山の麓に住む少女がこの後どうなっていくのか。
メイドのクロキさんと共に注目です。