アートは死なない!
荒廃した街と、対照的に一つだけ光り輝く城、
そして一人のサムライ・・・。
「あらゆる芸術が禁止された世界にグラフティ・サムライがやってきた!」
そんなあらすじの今作、読んでみたらセリフの英語も簡単で、
絵も何だか見やすい感じでスラスラと読めてしまいました。
ストーリーも複雑ではなく単純明快でわかりやすいです。
それでは紹介をしていきましょう。
廃墟となった街・ネオトーキョー。
そこに一人の侍がやってきます。
着物にヘッドホンという奇抜な格好の侍は、
壁にスプレーでグラフティを描いていきます。
その絵は、ヘルメット姿の男たちに銃撃される和服姿の人たち。
厳しい弾圧が行われていることが匂わされます。
そこに実際に現れるヘルメットの取締官たち。
「武器を捨てろ」「あらゆる芸術は皇帝の命令によって禁じられている」
そんな警告を受けた侍は・・・
刀を抜くと一閃。
取締官たちの手を切り落とします。
さらには首も飛ばしてしまいます。
そして侍は皇帝の城を見上げ、こう言うのでした。
「待っていろ、皇帝。行くぞ!」
一方、皇帝は城で刀の稽古をしていました。
いつか自分を倒す誰かが現れた時のことを心配し、
鍛えていたのです。
独裁者はいつも敵対者に怯えるものなのでしょう。
場面は変わって、街の中。
一人の女性が取締官に追われていました。
必死に走って逃げますが、運悪く転んでしまいます。
取締官は銃を突きつけ、彼女の処遇を相談しますが、
このような男たちにありがちな下衆な行動に出ようとします。
「まずは楽しもうぜ」と腰のベルトを外しかけたとき・・・
体を貫く刀。
彼女を助けたのは、あの侍でした。
ホッと一息、女性が「私はセリキャ」と
自己紹介をしていると大勢の追手がやってきます。
銃を使う相手に刀では不利と、2人は街の中へ逃走。
行き止まりに追い詰められたかと思われましたが
侍は取締官を刀で突き刺し、カラースプレーで目を潰し、
銃を奪い追手たちを倒します。
侍は銃は嫌いでも必要があれば躊躇なく使うのです。
追手を全滅させると、セリキャの仲間が現れ、
2人を地下のアジトに案内します。
アジトではセリキャの兄・オコジが待っていました。
そして侍も自己紹介。彼の名前はケツオ。
街に来た目的は皇帝との因縁を晴らすため。
ちょっとキャラクターたちの名前は独特ですね。
このアジトの場面では所々に
見たことのあるキャラクターが描かれています。
それもそのはず、この建物は
第3次世界大戦の前にはスタジオジブリ美術館だったのですから。
オコジがアジトの説明をしながらケツオを案内した先には、
多くの美術品や漫画が残されていました。
オコジは他にもこのような美術館を見つけており、
皇帝の支配に対抗しようとしていました。
そしてケツオをレジスタンスに誘い、
ケツオは戦士として参加することになるのでした。
第1話はここまで。
この後、レジスタンスたちは反抗に出ることができるのでしょうか。
いつものようにAmazonのリンクを貼ろうと思ったのですが
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